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2015年度ゴミ弁連総会 in 岡山

開催概要(速報)

30 June 2015

無断転載禁

 2015年6月28日〜6月29日、岡山市においてゴミ弁連総会・シンポジウムが約90名の参加を得て開催されました。6月28日がシンポジウム、29日が総会と現地視察です。

 以下、文責、青山貞一
 

日本の三大名園、後楽園 会場となった岡山プラザホテルより撮影

 ゴミ弁連の正式名称は、「たたかう住民とともにゴミ問題の解決をめざす弁護士連絡会」です。
 6月28日(日)から29日(月)、岡山市の岡山プラザホテルでゴミ弁連のシンポジウムと総会がありました。環境行政改革フォーラムから多数の参加がありました。
 
 両日ともに好天、初日のシンポジムには、長野、山形、茨城、東京、愛知、岡山、山口、愛媛、宮崎などから約90名が参加しました。


●シンポジウム 6月28日 午後1時30〜午後6時30分

 司会 坂本博之ゴミ弁連事務局長、

セッション1
 基調講演 安定型処分場の危険性 坂本博之(弁護士)
 産業廃棄遺物処分場反対運動報告 宮田好夫

セッション2
 火葬施設の問題点 
  戦いの現場からの報告(岡山市)片山奈緒美
  戦いの現場からの報告(川越市)森田伸明
 講演 産業廃棄物処分場の廃止と跡地利用 梶山正三(弁護士、会長)
 

戦いの現場からの報告(岡山市)片山奈緒美 


戦いの現場からの報告(岡山市)片山奈緒美 
テレビ局取材 KBS(株式会社瀬戸内海放送)


戦いの現場からの報告(岡山市)片山奈緒美


戦いの現場からの報告(川越市)森田伸明


戦いの現場からの報告(川越市)森田伸明


戦いの現場からの報告(川越市)森田伸明

<参考1> ラブキャナル事件

 1979年に米国のニューヨーク州ナイアガラ・フォールズ市で起きた、廃棄物による環境汚染事件。「ラブ・キャナル」とは、建設が中止されて使用禁止になっていた同市の運河のこと。この運河を購入した地元の化学品メーカーが、1940年代から50年代にかけて酸や農薬などさまざまな化学物質を2万t以上投棄。運河は埋め立てられた後、同市にわずか1ドルで売却され、跡地には住宅や小学校が建設された。

 その後、ラブ・キャナルの周辺で降雨のたびに汚水の流出や悪臭の発生がみられるようになり、流産したりガンにかかったりする住民が続出した。調査の結果、80種類を超える有害な化学物質が検出され、同州が政府の緊急財政支援を受けて土地の買い上げを行った。1980年にはカーター大統領(当時)が非常事態宣言を発令。同地から約900世帯の住民が移転し、汚染地の浄化対策が行われた。

 ラブ・キャナル事件の原因となった有害な化学物質を含む廃棄物は、投棄された当時は適法な許可に基づき埋め立てられたものであり、企業の責任を問うことは難しかった。しかし、同じように過去に投棄された有害物質による土壌・地下水汚染が相次いで発覚したため、米国では1980年、直接関与したかどうかにかかわらず、過去の汚染についても企業の浄化責任を問うことができる「スーパーファンド法(包括的環境対処補償責任法)」が制定された。

<参考2>映画 エリン・ブロコビッチ

 エリン・ブロコビッチ(Erin Brockovich, 1960年6月22日 - )は、アメリカ合衆国の環境運動家。正式な法律教育を受けていないにもかかわらず、1993年にカリフォルニア州の大手企業PG&Eを相手取って訴訟を起こし、3億3300万ドルの和解金を勝ち取った女性。

 エリン・ブロコビッチはカンザス州ローレンスで生まれ、カンザス州立大学で学んだ。卒業後に働き始めるがすぐに辞め、お金のために美人コンテストに参加するようになる。1981年にミス・パシフィック・コーストになるが、1982年にはカリフォルニアへ移った。

訴訟
 アメリカ合衆国にて、工場の敷地内に高濃度の六価クロム溶液を10年以上の長期に渡って大量に垂れ流していた企業があり、地域の地下水を汚染し続けた。周辺住民に癌などの健康被害が多発したことから事件として発覚し、会社は多額の賠償金を支払って和解している。これは巨額の公害賠償金支払いの最初のケースになった。大きな関心を集めた同事件は、後にジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』として映画化されている。

映画化
 彼女の起こした訴訟は、2000年、スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュリア・ロバーツ主演で映画化された。ジュリア・ロバーツはこの役でアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞女優賞、 英国アカデミー賞女優賞などを受賞した。またエリン本人もウェイトレス役でカメオ出演している。
 


 パネル討議 
 司会 河田英正(弁護士)
 パネリスト  
  梶山正三
  青山貞一 環境総合研究所顧問
  片山奈緒美
  宮田好夫 


パネル討議




計画・政策を問題とする上での論点 青山貞一メモ


各地からの現地報告

  岡山、山口、愛知、愛媛、長野、山形、日の出町など 


●総会 6月29日 午前9時〜12時

 全国各地の廃棄物関連訴訟報告
 
 ◆ゴミ弁連弁護士
  坂本(茨城)、梶山(山梨)、河田(岡山)、樋渡(東京)、
  五來(茨城)、河田事務所等から3名の弁護士(岡山)
 ◆環境行政改革フォーラム
  青山(東京)、片山(岡山)、森田(川越)、野中兄弟(宮崎)、
  結城(山形)、
 ◆その他、日の出町、長野県安曇野など全部で約25名が参加


司会 坂本博之事務局長


全国各地の廃棄物関連訴訟報告


●現地視察 6月29日 午後1時〜午後4時30分

 岡山市の産廃処分場跡地(岡山市新火葬場建設予定地)
 岡山市と高梁市境界線上にある採石場跡地の安定型最終処分場建設現場

 坂本、河田、河田事務所等から3名の弁護士
 青山(東京)、片山(岡山)、森田(川越)、野中兄弟(宮崎)、
 結城(山形)、中西(東京)ら約20名が参加


岡山市の産廃処分場跡地(岡山市新火葬場建設予定地)


岡山市の産廃処分場跡地(岡山市新火葬場建設予定地)


岡山市の産廃処分場跡地(岡山市新火葬場建設予定地)


岡山市と高梁市境界線上にある採石場跡地の安定型最終処分場建設現場

岡山市と高梁市境界線上にある採石場跡地の安定型最終処分場建設現場